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我が家の軌跡(奇跡)【2-1】

2018年5月2日 (水)

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母が大変だからと、会社で付き添いさんをつけてくれたが、どの人も気に入らないと長い人で、五日、時には一日、二日で帰ってしまい、もう代わりの人は居りませんと派出会から断られる始末。

痛みがひどいのでいつもセデス、グレランを飲んでいっときの安らぎを保っていたが段々量も増え、一日一回の注射も効き目がなくなり、とうとうモルヒネを打ってもらうようになる。これも一日一回が二回になり、とうとう中毒になり、病院では手に負えないと、小倉の労災病院に移された。
やっと母は子供達と暮らせるようになった。二週間に一度、子供達を連れて面会に行くのだが、母は、労災病院の門が見えて来ると、自然と胃に鉛が入り込む。二時間位居て帰るのだが、その二時間の長い事。ニガムシ顔で文句の言い通し。子供達に優しい顔をするゆとりもない程。だったそうだ。
私はお父さんと一緒に写真撮ろうと言われたが、車椅子の人がお父さんと受け入れられなくて傍に行けずにしゃがみこんだのをおぼろげながら覚えている。

痛みは勿論の事、付き添いさんが気に入らない、六人部屋も気に入らない(労災病院という所は、殆どが労働者で知識人が居なかったのが不満)、食事がまずいで、労災病院に移って半年目位にとうとう父は母に、近くに部屋を借りて食事を運ぶようにと命じた。病院としては違反であるが、父はハンスト紛いの事はするし、病院の中でこれ程痛がる人はいなかったので、渋々我が儘を通させることにした。母はまた子供達と離れることになった。
付き添いさんも相変わらず長続きせず、もうこの人以外に居りませんと言われて来てくれた人は栗原さんと言って、体格が良く、美人、旦那さんは大学の助教授だが、訳あって別居していると言うフレコミの人だった。今までの付き添いさんとは全然違ったインテリ風の人で、話が合うので父の機嫌が良くなった。母に、゛この人に辞められたら困るから、お前が来る時は必ず何かあの人の気に入る物を持って来い。″とか、゛お金をもっと置いていけ。もう当分お前は来なくても良い。″とか言うようになり、母としては大分気が楽になったそうだが、父はすっかり気に入ったこの付き添いさんにお財布まで預けてしまった。
この後父は勿論、母にとってもとんでもない事態に巻き込まれようとは思いもよらなかった。
こんなに上手い話しはないのよお父さん!

つづく


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