母は箱入り娘【6】
月布施の入り口に小さい小川があった。海岸と河口の境のあたりに丁度お米の様な形をした真っ白い石(お米を一周り大きくしたような石)で、お釈迦様の石と言って父も50位拾ったのを机の引き出しの中にガラスの入れ物に入れてしまってあった。
あの石どうしたんだろう・・・と今も時々思う。
川を越すと精米所があり、4~5軒先に小路先生の家がある。石段を登って行った処に蔵があった。
途中にビワの木があり、たわわに実っている時を見計らって遊びに行き、ビワを沢山持って帰った。
おばあさんが居り、先生の奥さん(おばちゃん)と快ちゃん、妹の敦子ちゃん、それに先生の妹のツキミさんが居て、海に山に良く遊んでもらった。
そこからまた、十軒先くらいの処に、野浦小学校の教頭の土屋先生のお宅があり、私より1つ歳上の静子さんと妹1人、弟1人いたが、殆んど一緒に遊んだ事はない。
また少し行くと小高い処にお寺があった。
どういう訳かこのお寺によく遊びに行き、一年年上の永光(エイコ)ちゃんと弟がいたが、気位が高く、エイコちゃんもお母さんの方もあまり馴染めなかった。
母同士は気があっていたようだ。
つづく
次回もまだ御近所さんが登場します
2018年7月6日 (金)
カテゴリー: こばやし明美先生ブログ