母は箱入り娘【11】
確か私が新年度から三年生と言う時だったと思う。
家族が1人増えた。それが明夫だった。(明美の未来の父)
これからは兄さんと言え。小学校の校長先生だった父が、家庭の事情で中学にも行けない向学心に燃えた13歳の少年を養子として引き取ったのである。
休みの間中、家に居て一緒に遊んでくれた。
一番喜んだのは千秋さんだったようでお風呂に一緒に入っていた。
それからは毎年春休み、夏休みには帰って来た。(下宿して中学に通っていた)
母がカレーライスを作って皆で食べようとしたら、こんな薬臭いものオラ、イヤだ。と言ったり、鶏肉、うさぎ肉は食べた事がないので初めは毛嫌いしていたようだ。
つづく
次は養子を迎えた中川家の様子です。
2018年7月11日 (水)
カテゴリー: こばやし明美先生ブログ