我が家の軌跡(奇跡)【41】
両親の喜びは大変なもので、新潟に住んでいた頃に無理して買っておいた土地を大慌てで売りに出し、入学金、学費を作ってくれた。
昭和47年。あの頃は直ぐに売れたんですね。
淵野辺キャンプの前の店舗付一軒家での生活をスタートさせ、キャンプ内の子供達が良くお店に来るようになった頃、一匹の真っ黒いわんちゃんが時々キャンプ内からお店にやって来るようになった。守衛さんが道路を横断するので、時々車を止めて危ない。保護してくれないかと言ってきた。
おいでおいでするとちゃんと来る。父のベット脇の庭の軒下に場所を作ってあげた。すると安心したようにぐっすり寝てしまった。
アメリカン.コッカスパニエルのオス。キャンプ内の夫婦が飼っている犬で、奥さんがお産の為に里帰りしているため、ご主人は世話が出来ずに放置されていたらしい。父も母も勿論、明美も情も湧いてきていたので、交渉して我が家のわんこになった。名前はトビー。黒人の奴隷と言う意味らしい。
トビーの存在は、暗くなりがちの我が家にとって、どんなに癒された事か。
つづく
2018年6月11日 (月)
カテゴリー: こばやし明美先生ブログ